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農薬による土壌汚染について

1.農薬による土壌汚染の原因
2.農薬による土壌汚染の現状
3.農薬による土壌汚染の対策

農薬による土壌汚染の原因

 土壌汚染の原因の一つは、農薬による汚染である。
 農薬には多分の窒素が含まれる。窒素は植物の栄養素の一つで、窒素を与えることで収穫物の増加が見込めることから、窒素肥料の使用は増加傾向にあった。日本では、第二次世界大戦後の爆発的な人口増加により、農作物の収穫のために窒素肥料を多く使用することもあったという。だが、窒素にはデメリットも存在する。過剰な窒素が土壌に存在すると、茎葉の名弱化や病害虫の多量発生を引き起こすのだ。また、土壌中で窒素と他の物質が化学反応を起こすことで生まれる硝酸塩は有害であり、過剰に摂取すると「メトヘモグロビン血症」という病気を起こすこともある。

農薬による土壌汚染の現状

 第二次世界大戦以降様々な地で使用されてきた農薬は、土壌を汚染してきた。
 現在では、無農薬栽培、有機栽培といった言葉が有名になり、農薬を使わないで収穫された農作物の人気が高まっていることから、以前よりは窒素を含む農薬の使用は減ってきたように考えられる。
 だが、過去に汚染された土壌が元に戻ったかと問われると、そうではないというのが現状だ。このまま何も対策をしなければ、最終的には農地の利用自体が行えなくなる可能性もあるだろう。

農薬による土壌汚染の対策

 日本では農林水産省や環境省が先導して、土壌汚染の対策を行っている。
 例として、農薬の部門においては、汚染の原因と考えられる農薬を指定し使用の制限、国内における農薬に対し農薬取締法に基づき製造や輸入、販売、使用の制限を行っている。また、新たな農薬として、危険性の低い物の開発を行っているそうだ。

 私はそれに加え、地方自治体や国が有機栽培を促進するような条例を制定すること、そして有機栽培を行う農家に対する補助などをさらに積極的に行うことで有機栽培を促進し、農薬の使用率を低下させていくことも有効であると考える。


⇒酸性化による土壌汚染についてはこちら

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